2017年8月18日 (金)

「赤潮」

「赤潮」が猛威を振るっている
天然魚は赤潮の海域を逃げ出せば、事足りるんだけど
養殖魚や、足の遅い貝類などは逃げられないので
深刻な事態に陥る





長崎県伊万里湾の養殖フグやハマチは42万匹も死んだ
愛媛県宇和海の養殖マダイも影響を受けている
でもって、未だ終息していない。





そもそも「赤潮」って何だ?
プランクトンの異常発生により海が赤くなる現象。
で、プランクトンが異常発生するとなぜ魚が死ぬのか?
原因は二つ。
プランクトンが大量に酸素を消費するので一帯の海域が無酸素状態になる。
プランクトンが魚のエラに付着すると、呼吸できなくなり死に至る
どっちにしても、窒息死を招く。

自然現象で、広範囲に起こる!
一般的に、プランクトンは海面近くに滞留する為
養殖魚など、エサを与えると、エサ目当てに魚が浮かび上がり危険
かと言って、長い間エサを与えないとやせ細って死んでしまう
どっちに転んでも、「ヤバい」

フグは冬場に、マダイはすでにお盆から影響が出ているぞ。
ん~!!困ったな。

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2017年8月17日 (木)

「サンマ2」

「魚を獲る」ことを考えてみようか。

「魚を獲る」
なんたって、自然の「獲物」を狩りに行くんだからさ。
獲れるか、獲れないか分からないってことだぜ。
すなわち「先が読めない」
予定が立てにくい「現物主義」
正に、水産市場の源流がここにあるわけだ。

海に出て、網を入れたら、魚が獲れる。
海に出て、糸を垂らせば、魚が釣れる。
そう思っていた、あなた!!
ちょっと、違うぞ。

例えば、タクシーを思い浮かべてみて!

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「タクシー」って街のどこにでもいるって思ってない?
確かに、道に出れば、タクシーって走ってるよね。
でも、いざ、タクシーに乗ろうかと思えば、
駅前や、病院の前などには、たくさん集まっていて乗り易い。
幹線道路でも、見つけやすいけど、
道のどこにでもいるわけじゃないよね。
タクシー見つけるのに苦労したって経験あるでしょ!!
どこにでも居るイメージだけど、決まった場所がある。
「魚を獲る」って、そんなイメージとよく似てる。

ってことで、ここからが今日の話。
魚は、獲れる場所、獲れる時期、獲る方法を
狙った獲物ごとに選択して、専用の道具で「キャッチ」する。
あ、魚を獲るって、英語では「catch fish」って言うよ。

「キャッチ」ってキャッチ・ボールの「キャッチ」?
そうそう!
野球でも、一塁手、捕手は専用の「グローブ」を使ってるでしょ!!
あ、ミットって言うのかな。
あれと同じで、魚もそれぞれ専用の道具を使うのさ。
例えば、サンマ。

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シーズンの始まり、旬の走り、7月〜8月の上りサンマは
10トン未満、2〜3人乗りの小さな船で獲るのが決まり。

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流し網って呼ばれる「刺し網」で漁獲する。
つまり、海の中に帯状の網を張る。

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泳いできた魚が網目に頭を突っ込んで、
身動きできなくなったところを捕まえる。
海中に張った網の目に、魚が突き刺さるイメージだよ。
こんな感じ。

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だから、刺し網のサンマには、ネックレスをしたように
ひっかかった網の模様が魚の首元に残る。
これは、魚の通り道に網を仕掛ける「待ち受け型」の漁業だな。

今度は本番、旬の下りサンマ。
8月〜12月。脂がのった旬のサンマの時期になると
待ち受け型から、攻撃型に作戦変更。

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サンマが光に集まる習性を利用して、新兵器を開発した。
1930年代のことだよ。

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「光りに集まる」ということで、漁は夜行う。

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まず、船の右舷の集魚灯をともし、サンマの群れを右舷におびき寄せる。
サンマが集まってきたら右舷の光りを消す。
と同時に、前もって網を張っておいた左舷の集魚灯を点灯すると
群れは、左舷の網の上に自ら移動する。
あとは網を絞り、フィッシュポンプで海水ごと船に吸い上げれば、
大量に獲れる。効率の良いサンマ向けの漁法だぜ。
さらに、魚群探知機、レーダー、衛生からの海水温データなど
ハイテク技術の進歩に比例して、サンマの水揚げが大きく伸びた。
おかげで、お値打ちに、販売できるようになったワケ。
あとは、船の大きさと、集魚灯の明るさの「交通整理」で
持続可能な「サンマ漁」を目指しているワケさ。
でも、これは、日本だけのルール。

早く、世界共通なルールを確立しないと、いかんよネ。
だって、漁火の光を頼りに小さなボートで漁をしている隣に、
スタジアムのナイター照明器具のような明かりを点灯した、
タンカーのような大きな船が来たら、どうなるか、想像つくだろ!

って、その話はまた別の話だな。

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2017年8月16日 (水)

「サンマ」

お盆休みが明けて、今日から「セリ」が再開された水産市場
今日の大衆魚の入荷は8500個。
そのうち、新サンマは3200個だった。

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近海魚は、活魚を除けば、4300個。
活魚の大半は、養殖魚だった。
生マグロ類200本。
早い話、今朝の市場は、通常の水曜日の半分以下。

これから、全国の漁村はお盆明けの行事を済ませ、
順次、出漁体制を整えるってワケ。
で、お店の方は、「お盆」→「秋」って感じに店を作り変える。って流れだ。
いつまでも、「お盆」じゃないぞ!ってね。

「秋」の水産物の代表格ちゃあ、「サンマ」!
今朝、入荷したサンマは、北海道は根室産。

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花咲漁港に14日水揚げされたものだ。
毎年、このタイミングを狙っているんだぜ。
名古屋の市場には、北海道からだと、トラックなら2日。飛行機なら翌日の到着。
あとは、費用対効果を考える。
飛行機だと鮮度は良いが、運賃が高く、その分値段が高くなるからさ。


え~?? 14日ちゃあ、お盆の真っ最中ジャン!
って思ったあなた、さすが!勉強してるね!

でも、根室地方のお盆は7月13日が「お盆の入り」
「7月盆」の地域だからね。
ちゃんとお盆を済ませての出漁だよ。
日本のルールに則った、20トン未満の漁船が獲った「新サンマ」さ。

「サンマ」に限って言えば、ここからしばらくの間は
「新サンマ」って呼ばれるぞ。「今シーズンのサンマ」って意味だよ。

古くから 新物は「寿命を延ばす」と言われていてね、
「新物」に、こだわって食べる食通も多いぞ。

一昔前なら「脂ののった秋刀魚のクチバシは黄色い」と教えられ
「黄色いクチバシ」にこだわって 目利きして、買い付けたものだけどね。

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実はこれ 水産市場に伝わる「本当のような、大きな誤解」で
黄色い色は「脂ののり」ではなく「鮮度」のバロメーター。

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だから、「鮮度の良いサンマのクチバシは黄色い」が正しい!
でも、
漁獲技術から運送技術に至るまで 黄色い色を落とすことは無く
流通させることができる時代となった今では
「クチバシが黄色ではないサンマ」を探す方が難しいくらいだけどね。
それどころか、冷凍技術も良くなって、解凍サンマだって、「黄色」だぜ。

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15日からは100㌧未満の漁船が出漁
20日からは主力の100㌧以上の漁船が出漁する。
それが、日本のルール。
昨年並みで、小さく、少なそうって言われているけど
しばらくは「新サンマ」って呼ばれることには変わりない。

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