2017年4月25日 (火)

「昔の人に聞いとくれ!!」

1

11
「一番 いくら〜!!」「二番 いくら〜!!」
威勢の良い掛け声とともに 次々にマグロがセリ落とされていく
セリ場では、マグロは「魚」じゃなくて、大切な「商品」
丸ごと1尾単位での取引である
ってことは、頭も、シッポも含めての値段!
便宜上、切断してあるだけのこと
2

だから、こんなふうにエラに突っ込んであっても、商品の一部
ってことは、タダじゃないよ!!



しばらくすると、セリの「帳付」から、販売原票を受け取った担当が、
確認しながら、セリ落とした 仲卸の「屋号」を
1尾づつ マグロの皮肌に 書いていく
この地点で「セリ取引完了」だ

3

買い手の「若い衆」は 自社の「屋号」を集め
セリ場から仲卸店舗に持ち帰る ここから解体作業が始まるのだ

マグロの皮肌に名前を書くなんて…
そう!小学校にあがると、他の人の物と間違えないように
何にでも名前を書いたでしょ!
それとよく似ているナ!

じゃあ、何を使って書くの?
それはね、絵の具やペンキじゃないよ!

簡単に消えないが、スムーズに書け、
それでいて、消し去りたいときには、サッと消せる
そして何よりも、人畜無害なモノ…

4

それは「ベンガラ」=紅殻 と呼ばれる顔料
主成分は酸化鉄(土からとれる成分)!
インドのベンガル地方より伝来したので、その名前があるってわけさ!
ベンガラの「粉」を水で溶く
たったそれだけ。ハイ!出来上がり! 書く時は「筆」を使う
ってことで、マグロの担当者は「筆の練習」もしなきゃネ

5

ラスコーの洞窟壁画など 旧石器時代にも使われてきた
人畜無害、人類最古の顔料だぜ!

各都市、色合いは若干違えど、ベンガラを使っているじゃないかな!
この色って、車のシャーシーに塗ってある「さび止め」と同じ色じゃねえか?
そうそう!油性塗料に加工すれば、そんな使い方もあるな


マグロにベンガラ?
いつから?他に選択肢って無かったんだろうか?


ちょっと、担当者に聞いてみようか?
「どうして、ベンガラかって?」



「昔から これだからね。昔の人に聞いとくれ!!」
ってか?
なるほど!水産市場らしい「答え」だな

|

« 「世の中」 | トップページ | 知りたい情報にアクセス!! »