2017年6月19日 (月)

「価値」

水産市場では、活きている魚も、死んだ魚も「箱」に入って販売されている
すなわち、「入れ物」に入った「商品」として評価されているワケだ。



「魚」の良し悪しもさることながら、
「入れ物」に収まったその「姿」がすでに「商品価値」の一部分ってこと。
箱の大きさ、色、形。氷の種類や量、魚の並べ方や入数。
水氷ボックス、下氷平箱…など、すべてが商品価値に繋がるワケだ。



一方、漁港では「魚」として水揚げされている。
そりゃそうだ。
魚は、箱に入って泳いでいるわけじゃないからさ。
だから、産地では「魚」そのものを評価しているわけだ。



「そのものズバリ」が判断基準…
わかるだろ。

同じように、市場で購入した魚型の「商品」は
販売店に着いた途端、
ついさっきまで商品価値の一部だった「輸送用」の入れ物から出され
お店で販売用の「入れ物」に移し替えられる。
もちろん、「加工」っていう、職人技が加えられるけどね。
ここでも、新しい評価基準でチェックが入るわけだよ。



鮮度は良いか?脂ののりは?きれいに加工してあるか?ラッピングは?
売れる商品に仕立ててあるか? 買いやすい商品になっているか?などなど…

でもって、最終的に、家に着けば、その入れ物から出して
「魚」本来の価値に戻る。
「美味しかった」とか「まずかった」とか、
「脂があった」、「無かった」てな具合にね。

魚 → 商品 → さらに別の商品 → 魚
って、価値観が、変わりながら流通するんか~?
って言うか、価値観がどんどん上乗せされてくってイメージかな?
つまり
消費者目線で考えれば、「商品」として評価・購入し、
最終的に、食材の「魚」として評価しているんだろうな…きっと。

その点、野菜って、「入れ物」も「加工」も魚より少なく、
生産者から消費者まで、
「野菜」って価値一本で流通してるんじゃないかと、「ひがみ」がでちゃうな。
もちろん、野菜の流通も、俺たちには分からない苦労があるんだろうけどさ…。

ってことで、今日は、箱詰め、暗黙のルール。
「側扁形」(そくへんけい)の魚、
すなわち「チダイ」や「イサキ」のような形






分かり安く言えば、手のひらを合わせたような
左右から押しつぶしたような形の魚は、
左を頭にし、身体の左側を上に箱詰めする
こんな感じ。
和食の世界じゃ、左頭に盛り付けるからさ。
ちゃんと「上身」「下見」になるように、考えて箱に入れるんだ。

一方、舌平目、コチ、アンコウなど









「底モノ」は「縦扁形」(じゅうへんけい)が多い。
すなわち上下で押しつぶしたような形。
こんな魚は「左を頭」までは一緒だが、
海底に接している側を上にして箱詰めする。
早い話、裏返して箱詰めするワケさ。

ほらね、こんな感じ。


なぜだろう?

答えは簡単!!
「昔から、そうしているからだよっ!!」
頑固オヤジなら、そういうだろうな。

保護色の為、暗い、海底の色に似た「背中」を見せるのではなく
腹側の白い色の方が、きれいに明るく見えるから ってとこだろうな!!

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