2017年6月15日 (木)

「赤と黒」

「マダイ」と「クロダイ」
あんなもん「色」が違うだけじゃん!
って思っているあなた!
それが結構、違うんだナ!!

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「マダイ」も「クロダイ」もスズキ目タイ科
親戚だっていえば、親戚だな。
日本人にとって、「タイ」と言えば
特別な思い入れもあって
熱狂的な「マダイ」釣りファンもいる。
でも「クロダイ」も、負けず劣らず、人気の「獲物」だぞ。

ところが、市場での評価は、「マダイ」の方がず~っと上。
色が違うだけ。刺身にしちゃえば変わらんだろう!
って、思っている、魚屋1年生も多いはず。

毎度お馴染み、魚屋・頑固オヤジ曰く…

「クロダイ」は岸から狙える、大型のタイ。
だから、釣り人には人気があるのさ!!
岸から狙えるってことは、「磯魚」ってことだ。
磯魚は、独特の磯の香りがあらぁな。
これに、賛否両論あって、人気を分けちゃうんだ!

なるほど!分かり易い説明だ。

マダイは、幼魚時代は沿岸近くまで寄って来るが
基本、30㍍~200㍍までの沖合が生息域。
だから、マダイ釣りは、「船釣り」
すなわち、「船」が要る。
ってことで、けっこう大がかりな釣りになるな。

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一方、クロダイの生息域は、内湾。沿岸や汽水域。
すなわち、自転車で横付けできる漁場で、
堤防からチョンと投げ入れた竿で50㌢級の大物を狙える。

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おまけに、沿岸汽水域に生息しているだけあって、雑食性。
エサは、何にでも貪欲に食いついてくる。
こんな好条件の釣りの獲物ってそうそう無いぞ!
ところが、実際、釣ってみると難しんだな!これが!
それが、「釣り人魂」をヒートアップさせるわけだ。

ってことで、ちょっとだけお勉強。
タイ型の魚は 
赤い色をした・マダイ亜科…マダイ、チダイ
キダイ亜科…レンコダイ(キダイ)
黒い色をした・ヘダイ亜科…クロダイ、ヘダイ
など。
一般的に性転換することで知られている。

面白い事に、赤色のタイと黒色のタイではちょっと違う。
赤色のタイは、幼魚の時はメス。大きくなるとオスに。
黒色のタイは、その逆で、オスからメスになる。
でもって、性転換しないものもあるっていうから不思議だね。
なのに、なのに。マダイなんか「一夫一婦制」って、笑っちゃうね。

で、実際、家庭における祭事を考えると
仏教(仏事)では、精進料理。魚は使わない。
だよね。
でも、神道(神事)となると「お供え物」が必要。
それって
酒・米と塩。魚、野菜・果物各数種、それから榊や花。

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おめでたい時には赤い魚。
「マダイ」ってイメージだね。

一方、仏壇開きや神霊祭などには「黒い魚」
この辺りじゃぁ、
「三方」(さんぽう)に乗っかる大きさのキズの無いクロダイ
っていうのが、定説だぜ。
あっ、「三方」って、こんな形。見たことあるだろ。

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仏教では、魚禁止。でも、神道では「お供え物」として必要。
でもって、日本の家庭では、その多くが、仏壇も神棚も両方ある家が多い

だから、その昔、初詣と同様に、お供えは、大事だった。

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だから、年末には正月用として、お供え物用の尾頭付きの「タイ」が売れた。
たくさん売れたわけだ。

受け継がれるものと、消えゆくもの
これって、結構ディープな話だぜ。

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