2017年8月10日 (木)

「8-12」

「お盆で娘が帰って来るからさ」
「竹の8-12無頭」頼めるかい?
オッケー!娘さん、大好物だからな!

水産市場、早朝のセリ場での会話だ。

「竹の8-12無頭」
何だか分からんけど、頭は付いていないぞ。
そこまで想像できたあなたは、今のところは合格点!

じゃあ、大サービスで解説しようか!
「竹」とは業界用語で「クルマエビ」のことだぜ。

1

ほら、竹の節のような模様があるだろ。
産地の東南アジアの発想かな…。

2

もともと、「クルマエビ」っちゃあ、
大八車の車輪のイメージ。それが名前の由来。
平成2年「愛知県の魚」に選ばれているから覚えておこうぜ!

えっ!「大八車」が分からないか!?

ほら、時代劇で、荷物を運ぶときに使う木製の人力荷車。
けが人なんかを運んでくるときにも使う、あれ。
「暴れん坊将軍」でも登場するだろ!

3

大八車って、大人8人分の仕事をするから「大八車」って言うんだぜ!
で、その車輪。
ま、こんな感じ!

4

言われてみれば「クルマエビ」って感じだな。

で、「8-12」っちゃあ、サイズを表している
1LBSに対して8尾~12尾
LBSとはポンドの単位「LB」の複数形
1LBSは約、0.45㎏
ポンドなのに「LB」っておもしろいね。

ってことで、ちょっとだけお勉強
そもそも、メソポタミア地方の話。
大麦一粒の重さを基に、
人が一日に消費するパンの原料(製粉量)を1ポンドとした
で、古代ローマでは、
1ポンドを天秤の意味の「リブラ(libra)って呼んだワケ。
これが「LB」の由来。
ついでに、イギリスなどの通貨、ポンドの略号「£」も
同じ理由で「L」の字を使うんだぜ。

ってことで
「竹の8-12無頭」とは、
東南アジアからの輸入冷凍クルマエビ。
頭無しの1ポンドで8~12尾のサイズ
すなわち、1㌔で20尾サイズ位
の注文が入ったってワケさ。

5

頭無し1尾50gって、けっこう大きいサイズだぜ!
娘さんは、ジャンボエビフライが好物なんだナ!きっと。

ここまで分かって、一人前の魚屋ってこと。
どうよ!カッコいいだろ!!
まるで、落語に出てくる「ご隠居さん」みたいだね。

「ばかやろー」おだてるなよ!って、
毎度お馴染み、魚屋頑固オヤジ!
でも、やっぱ、カッコいい!

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