2017年9月 2日 (土)

「地方名と方言」

生粋の江戸っ子は「ひ」を「し」と言うらしいぞ。
ウソかホントか、そんな話を聞いた事がある。

例えば「飛行機」
江戸っ子は「しこうき」
人 → 「しと」
東 → 「しがし」
…って感じ。

同じように、新潟では
「い」と「え」の発音を区別しない場所だった。
「方言」ってヤツだよ

その、土地の言葉「方言」
ローカル色豊かで、なんか、ほのぼのとして良いよね。
ってことで、ここからが今日のお話。

魚の名前はたくさんある。
世界共通の学名。これはラテン語
日本の図鑑に載っている名前。標準和名
それから、その土地で使われている「地方名」
市場で通用する「市場名」や「通称」など。

図鑑に載っている名前、標準和名と、地方名が入れ替わる
おもしろい例は既に紹介したよね。
この地方で言う「ヤリイカ」の話だよ

この地方では「ヤリイカ」でも
標準和名は「ケンサキイカ」
じゃあ、標準和名の「ヤリイカ」は何ていうかと言うと
この地方では「テナシイカ」「ササイカ」ってね。
思い出した?

今日は、それとは、また別の話。
標準和名「イボダイ」
エラぶた近くの黒い斑点を「お灸」の跡に見立て
「疣(いぼ)」がある鯛。すなわち「イボダイ」

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この地方では「シズ」
→魚体の光沢が繻子(シュス)織りに似ているので「シュス」
それが転じて「シズ」
八幡浜では「アマギ」
広島・岡山では「クラゲウオ」
福岡では「モチノウオ」
徳島では「ボーゼ」
などなど
で、東京築地では「エボダイ」

わかるかな〜?
標準和名の「イボダイ」の「イ」が
江戸っ子の発音で「エ」になって
俺たちには「エボダイ」って聞こえるワケだぜ。

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でもって
徳島の秋祭りでの神事の供え物と一緒に
ハレの日の食べ物として必ず作られるのが
この、「ボーゼの姿ずし」

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 →姥(うば)の背のように曲がっている
  腰の曲がったおばあさんのイメージなんだろうな。
  ウバゼ → ボウゼ → ボーゼ

魚の名前っておもしろい!
標準和名に地方名。
それに、方言が重なり合ってできている。

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